立山

　やっとのことで、かねてからの希望であった立山と剣岳に登ることができた。今回は久しぶりに単独行ではなく、元ワンゲル部員の卒業生２名と３人での山行であった。かなり前の計画では、夜行を使って富山側からの入山予定であったが、結局は青春１８切符を使って信濃大町から立山黒部アルペンルートからの入山となった。アルペンルートは観光としても有名で、観光を兼ねることが出来て楽しかった。宿泊も自分一人なら小屋泊まりにするつもりだったが、卒業生が２人一緒なので、テント泊にすることとした。

　立山自体は室堂からすぐなので、とても簡単に登れる山だ。ダイレクトに登るのではつまらないので、浄土山、竜王岳経由で立山に向かった。立山の雄山では頂上に立つには有料であった。頂上に立つのに金を払うなんて、3,000ｍ峰の締めくくりとしていつまでも忘れられないものとなるだろう。頂上では小学生たちの遠足と混ざってお払いをしてもらい、これからの山行の無事を祈った。
　遂に念願の3,000ｍ峰完登である。初めての富士山から数えてなんと１４年間で全２１座を制覇したのだ。我ながら立派なものだ。
　立山は雄山よりも大汝山の方が高く、ここを越えて本当の制覇となる。無事越えてこの日のテント場の剣沢小屋前に向かった。途中ガスが出ていたが、別山乗越から剣沢小屋に降りる途中で目の前にとても大きな剣岳が聳え立っていた。