丹沢山

　　西丹沢などの一部の丹沢山塊には、以前から何回か登ったことがあったが、本当の丹沢の主な山には登ったことがなかった。このコースは弟が以前高校のワンダーフォーゲル部で歩いたことがあるというので、弟の案内で、一緒に２人で登った。
　１日目は焼山登山口から入山し、黍殻(きびがら)避難小屋までの行程であった。焼山登山口からの登りはそれほどきつくはなく、無難に歩けた。歩けば歩くほど登りは急ではなくなり、だらだらとした、あまりきつくない登りであった。黍殻避難小屋の少し手前には水場があり、今夜の食事に使う水はここで補給する事になる。
　とりあえず小屋まで行き、荷物を置いて水場に水を取りに行く事にした。小屋には誰もいなく、弟と２人きりだった。小屋には念のため、荷物番として自分が残り、弟に水を汲みに行ってもらう事にした。この日はご飯を炊いたりして、全部自分達で夕食の支度をした。今考えると当たり前の事なのだが、初めて山に泊まった自分にとっては新鮮かつ、興味のある事だった。２日目も天気がよくてとても暑かった。この日はいよいよ丹沢の核心部に行く日である。今までにも１人や弟と２人で山に登った事があったので、それほど心配はなかった。予想通りあまり心配する事もなく難なく縦走できた。
　蛭ヶ岳では展望がよく、景色も良かった。丹沢山ではあまり展望が良くなく、蛭ヶ岳に比べるとやや見劣りした。次の塔ノ岳では一番の展望で、特によく見えた。やはり丹沢山が百名山に選ばれているのも丹沢山だけではなく、それに加えて蛭ヶ岳、塔ノ岳も含めて一つの山をなしているものである事を改めて実感した。やはり丹沢山塊は何度行っても飽きない。