両神山

　最初は前日の３月１３日に行く予定であったが、１２日が雪で１３日は風が強かったので１４日になってしまった。１３日は学校５日制による休日であったため、できれば土曜日に行ければよいと思ったのである。

　朝４時半頃車で家を出て登山口の白井差(しろいざす)には７時半頃着いた。できるだけ上の方まで行こうとしたが、途中で車がエンコしていて通れずに困った。どうやら雪のためバックしようと思ったところ、左後輪を縁石から落としてしまい、にっちもさっちも行かない状態になっていたようだった。このままでは自分も困るので、自分が歩いて上の方にある小屋の管理人の家に助けを求めに行った。
　無事助けてもらった人は２６歳の埼玉県志木市の人で「旅は道連れ」という感じで一緒に歩くことになった。山を始めて２年目の人で今回の事件でかなりまいっていたようだ。「もう山やめようかな」などと弱気なことを言っていた。

　１２日の雪がどの位あるか心配だったので、軽アイゼンを持ってきていた。しかし実際にはそれほど心配するほどのこともなくアイゼンなしでも大丈夫かと思った。しかし稜線に近付くにつれて雪の量が次第に増えてきたので、途中でアイゼンを付けた。頂上付近は両側が切り立っており、かなり狭い。昼食は頂上で１時間位かけてゆっくりととった。できれば頂上から北の方向に向かって八丁峠まで往復しようかとも思っていたが、かなり雪が多くピッケル無しでは難しそうなので、頂上からは大峠を経由して白井差に戻った。雪が予想よりも多く、所によっては凍っているところもあったのでアイゼンがよく利いた。しかし、アイゼンに雪がかなり着いてしまったので歩きにくかった。
　山そのものはたいしてきつくもなかったが今度は夏に来て縦走したいと思った。