苗場山

　１泊しなければ無理ではないかとずっと思っていたが、よくよく考えてみると車で行けば日帰りも可能なことがわかり、車で和田小屋そばまで登る。最初は和田小屋まで行く予定であったが、和田小屋手前の駐車場までしか入れなかった。和田小屋までは20分で登れた。和田小屋は冬はスキー場のレストハウスに変わるような所に建っていて、この日も登山のための小屋と言うよりも単なる小屋という感じであった。時間ももう８時半を過ぎているのにまだ開いていない。あまり気にしても意味がないので、小屋の前にあるホースから流れている水を水筒に入れて出発することにした。
　スキー場の脇の樹林帯を登り始めた。かなり大きな石があったりしてやや歩きにくい所もあったが、荷物がないせいかいいペースで歩くことができた。天気は始めよかったが、登るにしたがって雲が出てきてしまった。いつもながら残念だ。頂上直下はさすがに急な登りで、狭い稜線を細かくジグザグに登った。ふと平になると今までの急登が嘘のようなやさしい木道の道となった。程なくして頂上に着く。
　頂上は遊仙閣という山小屋のすぐ裏で、樹林に囲まれている。苗場山頂上ヒュッテの方に行くとガスがなければ湿原が眼下に広がるところだが、残念ながらガスで視界はほとんどない。昼食をとり、視界が得られるまで粘る。食後に気が付いたのだが、昼食をとったところに犬の糞があっていやな気分になった。気分を取り直して付近を散策する。しばらく歩いて湿地らしいところを歩き、気分が良くなった。視界も得られるようになって気分良く２時間後に下山した。