金峰山

　２〜３年前からいつ行こうか考えていたがなかなか実現しなかった雲取山である。歩くコースも以前からどうしようかと考えていたが、結局三峰から入って石尾根を通って奥多摩駅に出るコースにした。途中雲取山荘で泊まるつもりであったため、１泊２の行程になる。いろんなことを考えると春休みなどのまとまった休みに行くのがベストと考えていた。今回そのチャンスがめぐってきた。

　三峰までは電車、バス、ロープウェーを乗り継いで行くが、始発の電車で家を出ても１０時過ぎになってしまう。とにかく時間がかかる。ここから雲取までは歩いて４〜５時間かかる。山荘に夕方４時頃に着くのがやっとだ。
　聞くところによると、三峰とは妙法ヶ岳、白岩山、雲取山の三つの山を言うそうで、それならばと言うわけで、この三つを歩くこのコースにしたのである。
　時間はかかったが満足感は得られた。縦走路には雪が多く、始めはアイゼンをつけずに歩いていたが、気を使いながらの歩きは時間もかかるし、疲れるので、途中からアイゼンを付けることにした。アイゼンを付けると雪や氷の上が歩きやすくなって、歩くペースも上がる。まったく足下を気にすることもなく歩けた。しかしいつもとは違って、やはり雪のせいか、思ったほど早く歩けなくてかなり疲れた。山荘まであと少しの所で両足（特に左足）のももの筋肉が張ってしまって歩けなくなってしまった。つったような感じで筋肉がコチコチになってしまった。とにかく痛い。よくもんだりしてやっとの事で歩けるようになった。以前にもふくらはぎが少し痛いときがあったがこんなにも激しい痛みはこれが初めてだ。
　それからわずかで雲取山荘に着いた。雲取山荘は想像より大きくて寒々しかった。部屋は広くてストーブなどはまったくない。しかしこたつがあって、こたつを囲んで他の登山者と情報交換ができるのでこれもいいものだなと思った。

　雲取山荘から雲取山までは林の中の上り坂で、２０〜３０分ほどで着いた。頂上からは富士山が正面に見え、左側には丹沢連峰、右側には大菩薩連峰など、遠くの景色が見渡せた。残念ながら北側方面は木がじゃまをしてよく見えなかった。思っていたほど頂上が広くなく、あまりのんびりできるような感じではなかった。雪が深いせいもあるのかもしれない。今度は雪のない時期に来てみたいものだ。頂上のすぐ脇には立派な避難小屋があった。避難小屋と言ってもきれいで新しくて素泊まりならここが最高とまで言えるようなものだった。
　下山は石尾根。とにかく石尾根は長かった。七ツ石山、鷹ノ巣山、六ツ石山と縦走したが、距離が長くて疲れた。
　今回はかなり疲れた。