木曽駒ヶ岳

　いきなりの忘れ物。2:48に家を出て「この調子で行けばかなり早く着くぞ」と意気込んでいたのが急に気分がしょげてしまった。なんと靴を忘れてしまったのだ。今までいろんな物を忘れたが、靴を忘れたのは初めてだ。以前、同僚が山に行くときに靴を忘れて後から郵便で送ってもらったという話を聞いたことがあるが、まさか自分も靴を忘れるなんて、人の事は笑えない。結局大月ＩＣで中央高速を下りて家に戻り、再度家を出たのは6:20頃であった。何とも言えないみじめさ。
　当初は池山尾根を登って空木岳に行くつもりであったが、駒ヶ根ＩＣに着いたのは9:40頃になってしまったので、計画を変更して先に木曽駒ヶ岳に登ることにした。駒ヶ根高原は日曜日ということもあって車が多く、駐車場も満杯だ。臨時駐車場に止められはしたが、そこからのバスはかなり込んでいた。しらび平に着いたのは10:57だった。この時期紅葉が素晴らしく、ちょうどしらび平は見頃だ。ロープウェーはかなり待ち時間があり、１時間３０分待ちとのこと。
千畳敷に上ると思っていたほど人が多くなく、あの待ち時間は何なのか。とりあえずこの日の宿の宝剣山荘まで歩いた。ここに荷物を預け、空身で木曽駒ヶ岳まで歩いた。
　たいしたアップダウンもなく、簡単に木曽駒ヶ岳の頂上に着いた。頂上には４、５人の人がいるだけで、静かだ。しらび平の雑踏はうそのようだ。雲がかかって遠くの景色はあまりよくなかったが、宝剣岳や空木山はよく見えた。
　宝剣山荘に戻り、せっかくだから伊那前岳にも行ってみることにした。伊那前岳からは宝剣岳の荒々しい姿がよく見える。宝剣山荘に戻る途中から、おなかの調子が悪くなってきて足早に小屋に戻った。何とか間に合った。