金峰山

　金峰山と甲武信岳をつないで縦走したいと以前から思っていたが、なかなか実現できず、とうとうあきらめて金峰山だけ登ることにした。あまりおもしろくはないが車で大弛峠まで行き、ここから金峰山を往復することにした。
　林道はかなり路面が悪く、注意して走ったつもりではあったが、右前のフェンダーを曲げてしまった（修理代がかなりかかってしまった。）。大弛峠はあまり広くなく、車がたくさん駐車できないところであった。ただしこの峠は標高が高いので、登山は楽にできるという利点がある。
　あまり特徴もなく難なく頂上に着いた。頂上より少し西側に五丈岩という岩がいくつも重なっているものがあり、以前からこの上に登りたいと思っていた。ちょっと登りにくかったが、何とかして岩のてっぺんに立つことができた。岩登り用のハーケンが何本か打ってあったので、これをつかんでうまく登ることができた。雨でも降っていたらちょっと恐怖を感じる。岩のてっぺんに立つと同時ぐらいに下にいた３〜４人の人から拍手をもらった。どうもその人達はうまく登れなかったようだ。拍手の返事として小さく手を振った。
　しばらくてっぺんにいたがそのうち何人かが狭いてっぺんに登ってくるので、そろそろ降りることにした。
　再び大弛峠に向かって歩くことにした。これだけではおもしろくない。峠から金峰山とは反対側にある北奥千丈岳（奥秩父最高峰）に行ってもたいして時間は食わない。どうせなら奥秩父の屋根に立ってやろうと思った。北奥千丈岳はピークという感じはせず、他の山と同じようにわずかに高くなっているだけであった。ここにも金峰山に頂上と同じように岩があり（金峰山ほど立派ではなくて、３〜４メートルぐらいの数個の岩）、この上が最高点となるから、これにも登ってやるかとの思いでよじ登った。まわりには人がいなかったので登ったが、何人か人がいたらちょっと恥ずかしい感じだ。まあ奥秩父の最高点に立ったことで今回の満足としておこう。しかし、車のへこみは痛かった。