燧岳

　尾瀬にあるこの燧ヶ岳と至仏山は以前から行きたいとは思っていたが、なかなか行く機会がなくて延び延びになってしまった。尾瀬に２つともあるので、できればいっぺんに廻りたかったので思い切って夏休みを使って行くことにした。しかし尾瀬はこの年から山小屋の完全予約制が行われることになったので、他の山行とは同様にできないということで、サミーツアーでの夜行＋１泊２日のツアーに申し込んだ。時期が良かったせいもあって、それほど混んでもなかった。
　夜行で朝早く大清水にバスが着き、ここから三平峠を越えて尾瀬沼に出た。尾瀬沼に出ると燧ヶ岳が良く見えた。長蔵小屋で軽い朝食をとり、燧ヶ岳に登った。夜行のせいもあってか、かなり体がだるく歩くペースもかなり遅かった。しかし持ち前の体力（ほんとにあるかな？）にまかせて、だんだん身も心も軽くなってきた。
燧ヶ岳は頂上が爼�ｰ(まないたぐら)、柴安�ｰと呼ばれるの２つの頂からなっており、ここからは尾瀬沼と尾瀬ヶ原が両方とも良く見えるところであるが、この日は残念ながらガスが出てしまってあまり景色は良くなかった。しかし、会津駒ヶ岳や平ヶ岳と見られる山々は良く見えた。燧ヶ岳の登りは長英新道を使ったが、下山には見晴新道を使って尾瀬ヶ原に降りることにした。この道は決して登りには使いたくない道であった。この日の泊まりは山ノ鼻にある山ノ鼻山小屋であった。比較的シーズンがずれていたので、独りで一部屋を占領することができた。夕方には激しい雷雨となったが夜行の疲れもあったせいかあまり気にもせずに早々と寝てしまった。とにかく疲れた。