大菩薩嶺

　　百名山の山に登りたくて、ウズウズしてどこに登ろうか考えていたが、以前から興味をもっていた奥秩父方面に目を向けてみた。５月１５日は金曜日であったが学校が社会見学の日であったため、学年外である自分は思い切って年休をとって山に行くことにした。日帰りができそうな山はと思ってみると、ちょうど大菩薩嶺が手ごろであることがわかり、特に迷うこともなく大菩薩嶺に決定した。
　車で行ったのだが、近くまでは道を間違えることもなくスムーズに行ったが、近くになって自分の前に大きなトラックがいたこともあってか、入らなければ行けない所を通り過ぎてしまい、柳沢峠まで行ってしまった。峠を過ぎておや？と思い、地図を見たところずいぶん行きすぎたことがわかり、落ちついて戻ることにした。大菩薩方面への道にはしっかりと表示があり、情けなく思った。
　上日川峠では駐車スペースも多くあり、問題なく車を止められた。近くの小屋でジュース２本買って、念のため石丸峠への道を確認した。歩き出して始めはよかったのだが、そのうち道がわからなくなり、適当に歩いてしまった。地図では左側に曲がるはずなので左側に向かって歩いて行ったが、とうとう道ではなくなり、仕方なく車道を目指して上ることにした。車道に出れば何とかなると思ったが石丸峠への道がわからず、右往左往してしまった。結局元の上日川峠に戻ってしまい、時間をだいぶロスしてしまった。小屋の人の話ではもっとまっすぐ歩くと大きな沢があるので、その沢を渡ってから左側に曲がるとのこと。今日はよく道を間違えるなあと独りため息をついた。
　時間のロスがあり、やむを得ずコースを変更することにした。とりあえず大菩薩峠に出てから大菩薩嶺をまわり、再びここに戻ることにした。大菩薩峠に至る道は幅も広く、歩き易い道であった。よく見るとタイヤの跡がついており、どこまで続いているのだろう？と思いながらとうとう峠についてしまった。峠には介山荘用の「スズキ・ジムニー」が置いてあった。丹波側から来た人も車に驚いていた。
　景色は良いはずだが、あいにく曇とガスで視界は悪く残念であった。ここで昼食をとり、大菩薩嶺に向かった。大菩薩嶺の少し前までは気持ちの良い尾根歩きであったが、頂上のそばから視界が利かなくなった。大菩薩嶺の頂上は樹林帯の中で、全く視界はなかった。
　下りはやや急な道であったが、特に苦労することもなく下山できた。
　全体的にはまずまずの山行であったが、道を間違えたことが今回の失敗であった。今度は雁ガ原摺山までの縦走をしたいと思う。