阿蘇山

　なかなか九州にまで足を運ぶ機会がないが、思い切って冬休みを利用して九州の５山を歩くことにした。「ひとりぼっちの百名山」を参考にした。飛行機を使えば日程的にはかなりゆとりがとれるので、ここは大奮発して往復飛行機とした。
　第１番目は阿蘇山だ。この日7:50の羽田発熊本行きのANAを利用した。１年前にスキーで北海道に行って以来の久しぶりの飛行機だ。
熊本空港にはほぼ定刻の9:40頃到着し、運良く空港から阿蘇山西に直接行くバスがあった。今回はあまり計画を立てていなくて、「なるようになれ」と思っていたので幸先よいスタートとなった。
　11:34到着。めんどうなのでここでうどんを食べることにした。付近は雪が数センチほど積もっていて寒いが、天気はいいので気分は良かった。ロープウェーは以前乗っており、今回は当然のことながら歩いて頂上に向かう。火口は以前旅行で来た時と同じように人が多かった。（こんなに寒いのに。）しかしほとんど中国人のような人々だった。（たぶん中国語をしゃべっていた）ここまでは旅行で来ていたので、今回は火口をぐるっと回って中岳や高岳にも行くつもりだ。砂千里は名前のように砂（火山灰）が一面にあり、どこを歩いてもいいような所だ。おかげでいつものように少し回り道をしてしまった。でもあわてずに歩いていると中岳への道がすぐにわかったので安心した。稜線に出たら本来の方向（左側）とは反対に小さなピークがあったので、地図上では特に名前も付いてはいないが念のため登ってみた。ここからは阿蘇五岳の一つである、根子岳がよく見えた。（結局根子岳が完璧に見えたのはここだけであった。）中岳への縦走路からは阿蘇の火口がよく見え、さすがに世界一の山を実感した。中岳や高岳の頂上は特に見るものもなく、さっさと下山した。高岳からの下山路（仙酔尾根）はかなり急で、やや緊張した。仙酔峡に下り着いたときには予定よりも遅くなってしまい、バスが気がかりだった。なんとこの時期はここまで上がってきてなくて、かなり下の阿蘇青年の家というところまでしか来てないとのこと。しかたがないのでとりあえずそこまで歩くことにした。大きな誤算である。さらに運悪く、最終バスにも間に合わずとうとう宮地駅まで歩くことになってしまった。約７０分。ああ疲れた。