天城山

　　とりあえず日帰りで行ける山を片っ端から登ってやろうと思い、この山を登ることにした。この山には自宅から車で行ったのであるが、前もって伊豆の地図を買っておくことを忘れたため、熱海の本屋で関東の道路地図と、伊豆の山岳用の地図を買った。なかなか本屋を見つけられずに苦労したが、通りがかりのコンビニで聞いて本屋の場所を教えてもらった。この本屋では店員が釣り銭を間違えて、いくらか得をした。いい気分で今日の山行は楽しいものになればいいと思った。
　天城山は万二郎山と万三郎山からなりたっており、登山口は天城高原ゴルフ場であり、ここに車を止めさせてもらい登り始めた。万二郎山から登って万三郎山を通ってもとに戻るコースである。万二郎山への道はかなり植物の生い茂りが多く、丹沢とはずいぶん違う雰囲気であった。展望はまったくなく、ひたすら登るのみである。当然のことながら、風もなく（風が登山道にこないといった方がよいかも？）かなり喉が乾いた。幸い水は豊富で道ばたに流れていた。しかし隣にゴルフ場があるので農薬のことが心配で水をとるのを躊躇したが、体の要求にはさすがに勝てず流れている水を飲んでしまった。でも大丈夫だった。万二郎山の頂上は頂上という感じではなく、単なる休憩所という感じであった。人は誰もいないので、ぐっしょりと濡れたＴシャツを脱いで上半身裸になって乾くまで干そうと思った。乾くまでは行かなかったが、いい気分で次の万三郎山に向かった。途中展望が利きそうな所を通ったが、運悪くガスが出ていたのでなんにも見えなかった。万三郎山もこれといった印象もなくすぐに下山した。万三郎山からの道はかなりの急坂であったがあっさりと下山でき、降りきったところからはあまりアップダウンのない山裾を歩く道で、再び万二郎登山口にたどりついた。途中喉が乾いたので登りのときと同様に流水を飲んだ。万二郎登山口からはもうあとわずかの道で安心したせいか、なぜか道に迷ってしまい、ゴルフ場に出てしまった。でもあわてることもなく、わかるところまで少し戻った。おかげでゴルフボールを拾うことができた。ゴルフ場の駐車場で中年のおじさんに天城山のことを聞かれた。（どれくらいの時間で登れるかなど）天気が良かったがガスが出たりして展望には恵まれなかったのでやや残念であった。